千年後に恋文を送ることに致します
ベルベットの棺
ノートルダムの死の鐘
前時代的醜聞
バビロニアで祝言を
トルストイが挑発する
水没する自我と自己愛
欲しいなら欲しいって言ってごらんよ
女神に射られる狩人
薔薇を踏む

王様のさいごの鍵
白骨化した花束
デュカスの遺児
ウォッカで胃を洗う
おいで、黒い花を捧げ持つ僕の天使よ
東の国の讃歌
トリーアで発狂
サルヴィアに告解
おまえの名などとうに忘れた
ひとりぼっちの王女さま

歌声を捨てた小夜鳴鳥
包帯に書かれた別離
あなたを思い出すのに瞬きひとつぶんのときもいりません
静かに密やかに狂わしく音を立てる心臓
誰が愛したなどと戯れ言を
真理よりも虚飾
道化は星の夜に己を嗤う場所を求める
散華に埋まる少女
裏切り者は誰だ
薔薇水の中の真実

ただ、ひとかけらかぎりのほんとうを
鎖に繋がれた悪魔に対する同情とその発露において曰く
リコリスのくちづけ
チェシャ猫の哀情
何も知らない方がいっとう痛いこともあるのです
星屑を拾う少年
歩いたさきからほたりほたりととけ落ちていった砂漠のように
目眩がするほどの願望
酷薄に微笑する、わたくしの愛しいあのお方は
うつくしき死を

遠雷で目覚めよ
砕けた真珠と翡翠を混ぜた眸
はかないあのひとのゆめをみた
紫煙に消える麗人
欲しいものはありましたが、しょうがないので諦めることに致しました
ノワゼットの落涙
咲かない花を傷つけた
腐り落ちた林檎に隠したものは
血塗れのパヴァーヌ
ものいわぬ王








性別変換例:酷薄に微笑する、わたくしの愛しいあのお方は→〜、ぼくの愛しいあのお方は
ばんばこ改造どうぞです。


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