甘酸っぱいこのときめきを何と呼ぶの
それはさえずりへの応え
愚直なくちばし
あおいろに孵化する
危うげに虹の上すら駆けていく
とおく楽園の少女王
赤銅の手に花
赤の実を喰む獅子
血濡れの蛮王と豊穣の贄
わたしの屍に明日を咲かせて
灰より出でて灰より熱く
雪白だけを憶えている
あなたを忘れないという祈り
誰しもが羽根を持っている
うわばみは空の底
逆さまの星を飲み干した
暗闇はかなしい孤独
しかれども泡沫の熱を愛で
気高い羽虫のように
ただ一人のきみを希う


1st 歌 2nd 琴子さん 3rd はるのさん 4th 紅羽さん