足跡知れずの面影
穢れぬ指先を装って
もどかしいほどに優しい手
彼岸の夢をたぐる
めくらましの清音
言の葉ささめくたそがれ
もうあなたを待つほど子どもじゃない
蝶のはばたきを追えば
胡蝶あるいは泡沫の夢見
雫に映るはひびわれた爪
脆い月を抱きしめた
硝子の義手
さらさら欠ける心なく
あかつきの色さえ忘れてた
引き出しの中に夜明け
明星ひとつぶ同封します
朝のひとひらさらさら光る
白を弾くまばたき
頬に流星
さびしさは青い火のように


1st 琴子さん 2nd 紅羽さん 3rd 歌 4th はるのさん