わたしはおまえの名を死と呼んだ
40 sentence








おまえを蝕むタナトスのように
メテオは叫ばない
雨だれよりもあなたよわく泣いて
マジョリティの誘惑(だってひとりぼっちは怖いんだ)
最も美しい春を憶う
ろくでなしジョーカー
ほらまだあまい匂いがする
あなたは金雀の戀ひびと
ぼくの心臓は鉄のいばらで出来ている
あなたはきっと僕を許さないけど
双児ゲシュタルト
我が最愛のメアリー・ルースへ
そうたとえばラ・マルセイエーズが鳴り響き
酸化する涙の軌跡
始原で彼は待っている
凍れる森に眠る夢
孔雀の羽根より絢爛に
はじまりの蛇
虹よりもきっとひかりに満ちて
あなたを理解したいと恋い患い
さよなら人魚姫
どうかかみさまこの声誰にも届けないで
嘆きの天使にラリアット
絞め殺すようにしてキス
アルカトラズの死の夜に
雨降る憂鬱な水曜日
見上げた空は祈るにも遠く
敗者が描く幸福
おいで僕のふしだらなけもの
ロータリーでアデュー
慕情中毒自刎
潮騒が羽ばたいた
彼岸に産まれる親なき鬼子
もう愛したりしないから
ストロベリーフィールドできみを待つ
海の彼方へ渡る鳥
ボトル・グリーン・アイランド
甘い蜜みたいな心臓
ねえ境界線を踏み越えてよ
えいえんが欲しいと泣いた子供



我が身を蝕む、     
これが慕情